どのくらいの頻度で検査を受けるの?
HIVの感染経路で最も多いのは性行為によるものとされています。
そのため、コンドームを使用せずによく分からない相手と性行為をしてしまった…などといったHIV感染の不安があれば、積極的にHIV検査を受けるようにしましょう。
また、男女間の性行為に限らず、いわゆるバイセクシャル、男性同士で性行為を行った場合では、とりわけ感染率が高まります。
男女間であればコンドームを避妊のために使用する方も多いのですが、男性同士の性行為では妊娠の心配がないためにコンドームを使用しない傾向が強いようです。
しかし、男性間でも性行為によってHIVに感染するのですから、やはりコンドームを使用するなど、感染防止の対策は不可欠です。
しかし、HIV感染に不安がある場合、さらに性行為を定期的に行っている場合には、年に1~2回はHIV検査を受診することをおすすめします。
愛するパートナーをHIV感染から守るためにも、また早い段階でHIV感染を知り、症状の悪化やエイズへの進行を抑えるためにも、HIV感染の不安がある場合は積極的に検査を受けるようにしましょう。
HIV-1かHIV-2かはわかるの?
一言でHIVと言っても、その種類にはHIV-1とHIV-2の2種類が存在します。
いずれもサルが起源とされているウイルスですが、全世界的に人間に感染しているHIVのうち、大半はHIV-1とされています。
HIV-2は西アフリカの一部の地域にだけ見られるごく稀なウイルスで、HIV-1と比較しても感染力が弱く、症状の進行スピードが遅いとされています。
そのため、日本で一般的に感染しているHIVウイルスは、ほぼHIV-1によるものと言えます。
では、日本で行われているHIV検査では、HIVの2種類のウイルスに対応しているのでしょうか?
その答えは検査方法によって異なります。
例えば、HIVに対する抗体の有無を調べるHIV抗体検査は最もポピュラーな検査方法ですが、この方法の場合、HIV-1、HIV-2のいずれも存在をチェックすることが可能です。
しかし、HIVのたんぱく質を調べるNAT検査や抗原抗体検査では、HIV-1しか確認が出来ません。
HIV-2ウイルスは非常に稀なものではありますが、万が一というケースもあります。
特に西アフリカ地域に出向いた経験がある場合で、HIV感染の不安を感じたときは、HIV-1とHIV-2の両方が確認できる抗体検査を受けるのが望ましいと言えるでしょう。
もし陽性だったら?
HIV検査を受けた結果、陽性と診断されたら、このままエイズになってしまうのか…という精神的に猛烈な不安に襲われる場合も少なくないと思います。
やはりHIVに感染することで死に至るのではないかという恐怖心が強くなるためでしょう。
しかし、現在の日本ではHIV感染に対する治療法が確立されています。
また、病院や保健所なとでHIV検査を受けた場合、もし陽性と診断されたら、治療をしている病院を紹介してくれますので、早めに受診し、症状が出てきたり免疫力が低下してきた場合には薬での治療を行います。
さらに、HIVに感染したとなれば、エイズや死への恐怖も感じることでしょう。
また、治療への不安もあるかと思います。
そういった精神的な悩みに対して相談にのってくれるカウンセラーもいるので、このようなサービスを上手く活用することで、少しでも不安解消に役立つと思います。
また、治療に当たって気になるのが治療費です。
日本の場合、治療費の自己負担はけして大きくはありません。
病院で診察するにあたって、治療方針とともに治療費に関しても相談にのってくれるので、分からないことや不安なことがあればいつでも質問し、少しでも前向きに治療を進められるようにしましょう。
HIVは完治ができない病気ですが、進行を食い止めることは可能です。
陽性と診断されたら、早めに治療を開始することでその効果は高まります。
そのためHIVに関するカウンセリングなどのサービスを活用しながら、積極的に治療していきましょう。
HIV検査に保険適用はされる?
HIV検査を受けるに当たって、やはり気になるのが検査費用ではないでしょうか。
特に保険が適用されるのかという点については気になります。
HIV検査には様々な手法があります。
それらの中で最もポピュラーなのがHIV抗体検査と呼ばれるものです。
これにはスクリーニング検査という一次検査と確認検査という二次検査があります。
HIV検査を受けるにあたっては診察料プラス検査費用がかかります。
この場合、診察料に関しては3割負担の保険が適用されます。
一次検査で陰性と診断されればHIVの感染は認められないため、そこで検査は終了です。
一方で陽性であれば確認検査というより精密な検査を行います。
この確認検査に関しては検査費用には保険が適用されます。
また、HIV検査の種類の一つとしてNAT(核酸増幅検査)と呼ばれるものがあります。
この検査はHIV抗体検査に比べて、ウインドーピリオドと呼ばれる感染直後であるために検査をしても感染の確認が出来ない期間が短いために、早い段階で検査を行えるのですが、保険の適応外であるためにすべて自費で検査を受けなければなりません。
このように検査手法によって保険が適用されるもの、されないものがあるのです。
献血でHIV感染がわかる?
血液検査といえば、献血の際にも行っているから、そのときにHIV検査が出来るのでは…というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、献血というのはあくまでも輸血用の血液を集めることを目的としています。
確かに、輸血用の血液にHIVウイルスが含まれていたら大変なことです。その血液を利用した人にHIVウイルスが入り込む、いわゆる血液感染を引き起こしてしまいます。
そのためHIVウイルスの感染がないかの検査は行っているのですが、一般的に行われているHIV検査の実施体制は整っていないのです。
そのため、陽性だった場合にHIV感染の告知をされることはありますが、検査結果を告知しない場合もあります。
以上のことから、献血ではHIV感染に関する結果を受け取ることは基本的に出来ないため、HIV検査の一貫として考えるべきではないと言えます。
正しい結果を得るためにも、病院や保健所などHIV検査やプライバシーの体制もしっかり整った検査施設で行うようにしましょう。
保健所でのHIV検査の流れは?
HIVに感染したかもしれない…そんな不安が少しでもある場合はHIV検査を受診することをおすすめします。
HIV検査は病院などの医療機関や保健所などで随時行われています。
保健所での検査をするに当たって、まずは検査を行っている検査施設を調べましょう。
その際はインターネットを活用すれば、お住まいの地域の最寄りの保健所や、働いている方の場合、土日でも検査を行っている保健所など様々な条件から、自分のニーズにあった保健所を選ぶことが出来ます。
保健所でのHIV検査の大きなメリットして、無料でかつ匿名で行うことが出来るという点が挙げられます。
HIV検査を受ける際には、受診したことが会社や家族などにばれてしまうのではないかと、周囲の目が気になる方も少なくありません。
そのためにHIV感染の不安があっても、検査を受けないまま過ごしていては、万が一、HIVに感染していて、エイズが発症してしまっては手遅れになってしまうのです。
保健所では検査を受ける際に住所や名前、電話番号などの個人情報を伝えることなく無料で検査を受けられます。
プライバシーは厳重に確保されている上に、保健所によっては検査中に他の人とすれ違わないような配慮までされているところもあります。
そのため保健所でのHIV検査は完全にプライバシーが守られている中で行えるので、より安心感があると言えますし、HIVに対する質問や不安についてもカウンセリングしてくれるので、万全の体制が整っているといえるでしょう。
HIV検査結果が出るまでの時間は?
HIV検査の中でも最もポピュラーで良く使われているのがHIV抗体検査です。
これはHIVに感染してから約1ヶ月程度で体内に生成される抗体を検出するものです。
もし抗体が検出されれば、HIVに感染していると判断することが出来るのです。
HIV抗体検査には一次検査であるスクリーニング検査、二次検査である確認検査という2段階によって形成されています。
この検査にはさらに通常検査と即日検査の2種類に分けられます。
通常検査ではスクリーニング検査を行い、陽性であると判定されれば、すぐに確認検査を実施します。
確認検査はスクリーニング検査に比べて、より精密に検査を行うために結果が出るまでにある程度の期間が必要です。
1~2週間が目安となります。
一方で即日検査は読んで字の如く、その場で検査結果が分かる検査です。
ただし、これはスクリーニング検査で陰性と判定された場合に限ります。
スクリーニング検査で陰性となれば、HIV感染の可能性がなくなる上に、検査結果がすぐに出る検査であるために、即日での通知が可能なのです。
ただし、即日検査はすべての保健所で行っているとは限りませんので、即日検査を希望される場合は、事前に確認すると良いでしょう。
ウィンドーピリオドって?
HIV検査を受けるにあたって、ウインドーピリオドを知っておくことは、正しい検査結果を得るためにも非常に大切です。
HIVに感染したのではないか…と不安を感じた場合、その直後に検査を受けても、すべて陰性と判定されるケースがあります。
例えば、HIV抗体検査は体内にHIVの抗体が生成されているかを調べるために行いますが、一般的に抗体が出来るまで、個人差はありますが感染から1ヶ月程度といわれています。
つまり、HIV抗体検査の場合、感染して1ヶ月以内は抗体が出来ていないために、抗体検査を受けても陰性と判定されてしまうのです。
このように感染してから正しい検査結果を得られるまでの期間をウインドーピリオドと言います。
HIVに対する抗体は1ヶ月前後で体内に生成されますが、これには個人差があります。
中には2ヶ月程度かかる場合もあります。
誰もが正しい検査結果を得られるようにゆとりを持たせる必要から、HIV抗体検査の場合のウインドーピリオドは3ヶ月程度が望ましいとされています。
また、HIV検査には抗体検査以外にもNAT検査や抗原抗体検査など様々な種類の検査があります。
検査ごとにウインドーピリオドの期間は異なっており、例えばNAT検査なら抗体検査よりも2週間程度短いのが目安であるため、より早い段階で検査が可能であるといえます。
また、抗原抗体検査についても抗体検査よりウインドーピリオドは1週間程度短く設定されています。
HIV検査を受けるにあたって、自分自身がHIVに感染したかもしれないタイミングから何日が経過しているかをカウントするこてから始めましょう。
ウインドーピリオドの期間内に該当していれば、HIV検査の実施を延期し、適切な時期に改めて実施することで、より正確な検査結果を得ることが出来るのです。
即日検査はできるの?
HIVに感染してしまったのでは…と不安になった場合、HIV検査を受けることが大切です。
しかし、検査を受けた場合、結果をすぐに知りたいというケースも多いようです。
HIV検査は一般的にHIVに対する抗体が体内で生成されているかを確認する抗体検査が行われます。
抗体検査は一次検査であるスクリーニング検査から始まり、ここで陽性という結果が出れば、さらに二次検査である確認検査を行うという手順で進められます。
これらのHIV検査は通常1~2週間程度で結果が分かるのですが、スクリーニング検査に関しては陰性であった場合に限って、その日のうちに検査結果を知ることが出来る即日検査を実施している検査施設もあります。
スクリーニング検査で陰性と判断されれば、HIV感染の可能性はなくなります。
一方、陽性と判断された場合に二次検査である確認検査へと進むことになります。
これはスクリーニング検査が非常に感度の高い検査であるため、まれにHIVに感染していないのに陽性と判定されるケースがあるためです。
スクリーニング検査で陽性と判断されたら、HIV感染の可能性があるということになり、その真偽を断定するために、より精密な検査である確認検査を行うのです。
つまり、HIVの抗体検査では、スクリーニング検査で陰性であれば即日で検査を伝えてくれる即日検査を実施している検査施設がありますが、精密な検査のために時間がかかる確認検査は即日に結果を知ることは出来ません。
なお、即日検査はどこの検査施設でも実施しているとは限りません。
そのため事前に即日検査の有無を確認しておくと良いでしょう。
確認検査って?
HIV検査を行う際に、まずはスクリーニング検査と呼ばれる検査を行います。
この検査ではHIVに対する抗体が体内に生成されているかを調べるのですが、これはあくまでも一次検査という位置づけになっています。
もし、スクリーニング検査で陰性だった場合はHIVへの感染がないという診断になりますが、陽性だった場合は二次検査である確認検査を行うことになります。
確認検査では感染している血液と偽陽性の血液を判別する検査で、WB法(ウエスタンブロット法)と呼ばれる手法を採ります。
スクリーニング検査はその日のうちに結果が出るのですが、一方で確認検査は検査自体に時間とお金がかかるのが特徴です。
それだけ、精密に検査を行うということにもなります。
スクリーニング検査では陽性と判定されたからといって、それが即座にHIVに感染していると断定できるものではありません。
しかし、確認検査でも陽性と判定された場合は、HIVに感染しているといえます。
つまり、スクリーニング検査でHIV感染の可能性を調べるのに対して、可能性がある場合にのみ、本当に感染しているのかどうかを確定させるのが確認検査と位置づけられると言えるでしょう。